IT業界において、人々が利用するシステムの設計や開発をメインに担当するのが、システムエンジニアの役割だ。IT業界への就職を志す人の多くがエンジニア志望だが、エンジニアの中でもこのシステムエンジニアになって活躍する人は業界内でも非常によく見られる。就職してまずプログラマーとして数年経験を積んだ後に、このシステムエンジニアとしてのキャリアアップを目標にする人も多いのだ。

そんなシステムエンジニアだが、いざなってみると苦労してしまう点もいくつかある。この苦労をいかに上手に乗り越えられるかが、エンジニアとして長続きできるコツになる。多くの現役システムエンジニアが苦労として挙げるもののひとつが、仕事の多忙さだ。これはシステムエンジニアに限った話でもないが、IT業界の仕事はプロジェクトのスケジュールがタイトで、納期に追われるケースが多い。

特に、システムの納品などは開発・テスト工程が予想以上に時間がかかったり、クライアントからの急な仕様変更などの予期せぬ事態が重なってしまい、残業や休日出勤といった時間外労働を余儀なくされることも頻繁にある。こうしたペースで日々仕事を進めているとゆっくりと休める時間もなく、心身ともに疲弊して病んでしまうエンジニアが後を絶たない。メンバー間で仕事を分散して自身への負担を極力減らしたり、時折上司に相談して忙しい中でも自分のために休暇を取るようにするなどの対策はこまめに打つ必要がある。